札幌駅周辺の再開発事業のひとつ 「さつきた8・1 (はちいち)」には2棟の高層棟があり、住宅、ホテル、オフィス、商業、劇場などが複合している。ジョブキタ北八劇場は住宅棟であるA棟低層部の商業ゾーンに、地権者のJBEホールディングスのオーナーが 長年の夢を実現するためにつくられた。運営にあたっても、一般財団法人を設立し、経験豊富な支配人、芸術監督を配置し、事業の充実を図っている。
弊社は、構想段階から施設計画、管理運営計画の策定に協力し、その後、設計者とともに設計・監理を行った。
劇場の観客サービスエリアを施設の共用部に滲み出させることで、劇場のにぎわいを商業施設ゾーンにつなげるとともに、劇場部分のコンパクト化を実現している。また、ブラックボックス型の小劇場でありながら、2階席を設けることにより舞台と客席の一体感を高め、各所に快適性やワクワク感が生まれる建築的な演出を施している。さらに、仕込みのしやすさや前舞台の可変性など、演出の自由度を最大限に確保し、 機能を高める仕掛けを設けた。
本格的な設備を備えた小劇場が長年熱望されていた札幌で、ジョブキタ北八劇場は 札幌の演劇シーンを牽引する劇場となることが期待されている。