劇場・ホールビジネスを拓く
渋谷ヒカリエには11階から16階に東急シアターオーブというミュージカル劇場があり、17階から34階がオフィスです。低層部は物販と飲食のショップが集うという縦積みの大型複合施設です。全館のさまざまなスペースで、毎日多彩な催しが開催され、それぞれに搬入・搬出を伴うのですが、人や物を上下に運ぶ動線は限られており、滞りなく実施するのは容易ではありません。
またヒカリエホールは、平土間型のホールで使い勝手がよいこともあり、実施されるイベントは実に多彩です。ファッションショーやクラブイベントが開催されたかと思えば、落語が行なわれたり、株主総会やシンポジウムが行われたりもします。主催者様のご要望に合わせて自由にお使いいただけるように、可能な限り対応しています。その一方で、どのような催しの後でも、次の利用者様のために、速やかに開催前の状態に戻さなくてはなりません。
こうした課題に対処し続けてきた実績は、施設管理部門の事業拡大に繋がっています。二件目の物件は、二子玉川にある「二子玉川ライズ STUDIO & HALL」の管理運営でした。ここからさらに、北は札幌のアスティホール、南は鹿児島のライカ南国ホールまで、年々全国に実績を増やしています。
シアターワークショップは可能性に満ちた企業で、劇場、ホールに関することならなんでも扱う総合商社であるべきだと私は考えています。多額の予算を動かす企画段階から参画できるので、培ってきたノウハウやネットワークを活かして様々なビジネスが展開できているのではないでしょうか。前例のないところからスタートした会社ですし、コンテンツやパッケージ化した企画の提供など、イベント事業も実績ができてきました。これからも新たなことに挑み続けていきたいですね。