おにクルはJR茨木駅と阪急茨木市駅の両駅を結ぶ東西軸と、元茨木川緑地の豊かな自然が広がる南北軸が交わる市役所前に、新たなまちのシンボルとして誕生した。
大ホール、多目的ホール、図書館、こども支援センター、市民活動センター、屋内こども広場、プラネタリウムなどの多用途の施設が複合的に集約している。
弊社は、デザインビルド事業のコンサルタント協力企業として、計画段階から市の立場にて劇場コンサルティングを行った。施設コンセプトの検討から、デザインビルドのための仕様書作成・選定支援、設計・施工におけるモニタリング業務を実施した。
大ホールの客席は2層構造で、1階席のみで 800 席を確保するなど鑑賞環境に優れ、舞台は吹奏楽やマーチングバンドの公演を想定した客席へ拡張可能な仕様となった。多目的ホールでは、多くの市民に活用されるよう、段床と平土間の両立ができるように計画されている。大ホール、多目的ホールそれぞれの舞台特殊設備の仕様を提案し、管理運営計画においては事業試算などを行った。
「おにクル」という名称は、市内に住む当時 6 歳の男の子が命名した。まちの様々なところで目にする鬼のキャラクター「いばらき童子」を見て、「怖い鬼さんも楽しそうで来たくなっちゃうところ」という意味が込められている。