豊島区は、「国際アート・カルチャー都市」の実現に向けた整備計画の一環として、東京芸術劇場に隣接する池袋西口公園をリニューアルして、新たな劇場公園 「グローバルリング」を整備した。
弊社は、舞台演出に係る機能部分を担当し、施設計画や舞台特殊設備とその設置に関連する部分についてのアドバイスを行った。
池袋西口公園は、円弧上に配置された舞台棟とカフェ・トイレ棟からなる施設群の上部を、らせん状に上昇するグローバルリングがつないでいる。
建築音響的な配慮から二重構造になった舞台棟は、常設の舞台機構・照明・音響・映像設備を設置し、演出機器の接続盤コネクタ・器具などは屋外であるため風雨対策を行っている。グローバルリングを支える6本の柱には、演出機能の要として、スピー カー・カメラ・電源信号線 給水などが集約されており、各柱から広場の中心部へは配線ピットを設け、多様な催事のための仮設のしやすさを追求している。
プロセニアム上部の大型LED スクリーンは、スピーカー、噴水、グローバルリング照明と連動しており、季節、気候、時刻によって刻々と変化する演出プログラムが採り入れられており、訪れた人は毎回違った演出を体験することが可能となっている。