四国中央市は、2市1町1村が新設合併し、2004年4月に誕生した。それを契機に、既存の2ホールを統合し、新市中央部の新たな敷地に市民文化ホールを建設した。
弊社は設計者のチームの一員として施設機能に関する部分と舞台特殊設備の設計および施工監理業務を行った。また、別途、四国中央市より開館準備等支援業務を受託し、管理運営組織の方針や条例規則の制定、事業計画などの支援を行った。
しこちゅ〜ホールは、大、小ふたつのホール、その他、練習室や会議室、展示室 などで構成されている。
大ホール「おりがみ」の客席は2層構成で、客席数は1,007席である。内装はおりがみ細工がモチーフとなっており、折り目の端部に設置された間接照明による折り目の陰影が美しい。また、シーリング投光室は、折り目の間に配置し、意匠に馴染むように工夫している。
最大212席 (移動観客席140席、スタッキングチェア72席) の小ホール「かるた」は、ロールバック式の可動席と客席前方部の迫りにより、平土間利用が可能である。小ホールは大ホールの主舞台と同等程度の面積を確保しており、リハーサルとしての利用にも適している。