SSプラザせんだい (川内駅コンベンションセンター) は、薩摩川内市がPFI事業で設置したコンベンション施設であり、多目的ホール、大小11室の会議室、市民交流スペース、次世代エネルギー施設、北側併設駐車場で構成されている。また、民間収益施設にはホテル・レストラン棟、商業店舗棟、川内駅平佐口 (東口) 駐車場が設置されている。
弊社は、多目的ホールの基本設計・実施設計段階のコンサルティング、施工監理の協力を行った。多目的ホールは平土間形式でもシアター形式でも使用可能な可変型 ホールである。平土間形式では展示会やスクール形式でのセミナー、飲食のサービスを伴うレセプション等での利用を想定している。また、シアター形式では移動観覧席のすべての段を使用する場合には2階の固定席を含めて1,000席となり、使用する段を減らして設置位置を前方にずらすことで約480席あるいは約340席の小ホールに転換することができる。舞台には音響反射板を備えており、正面反射板は固定、側面反射板は回転式とし、天井反射板のみを吊り込む形式としている。安全性や操作性に配慮して、吊物機構はすべて電動化している。花道は下手側に脇花道が仮設で設置でき、その部材を分割して上手側・下手側に設置することで持込スピーカー置き場として利 用することも可能である。