さいき城山桜ホールは大手前地区のまちづくりの中心として、様々な人々が交流し、にぎわいを生みだす拠点として設置された。多目的な大小ホールをはじめとしてスタジオや会議室、食育活動室や子育て・子育ち支援室、 市民団体の交流スペースなど、様々な機能を備えた複合文化交流施設である。
弊社は設計チームのメンバーとして設計・工事監理に参加するとともに、佐伯市との直接契約により管理運営基本計画・実施計画の策定及び開館準備の支援業務を行った。
共用空間には、日常的に開放され誰でも自由に利用できるフリースペースが様々な場所に設置されている。斜めの屋根とガラス壁に囲われた空間にボックス型のスタジオ等が立体的に配置され、来館者を飽きさせない魅力的な空間となっている。
大ホールは、シューボックス形式とプロセニアム形式を両立させており、平土間利用も可能な可変機構を設置している。様々な文化や芸術、さらに軽スポーツに至るまで多彩な催事に対応でき、ホールの側壁が開放されロビー空間とつなげられるため、大規模な展示会やお祭りのような全館を活用したイベントなどにも利用できる。小ホー ルは市民の創造発表の場として活用されている。