本計画は、1996年に開館したオーバード・ホールに隣接する市有地にPFI方式で中ホールを整備するもので、余剰地を売却することによって市の財政負担を軽減する官民連携事業として実施された。
弊社は、平成29年度の中規模ホール整備官民連携可能性調査業務から竣工までの一連の⽀援業務を受託した株式会社日本経済研究所の協力企業として参加した。
調査段階では、富⼭市の担当部局及び既存ホールの指定管理者である富⼭市民文化事業団と協議しながら、施設コンセプトの検討を行った。既存の施設との機能分担や機能補完を考慮し、ホールは700席程度の中ホールとし、様々な利⽤にハイレベルな対応が可能な、可変機構を備えたブラックボックス型とした。また、モデルプランを⽤意することで、具体的かつ詳細な施設の諸室構成や、各室の規模、機能を示す要求⽔準書の作成を⽀援した。
事業者決定後は設計、施工のモニタリング業務を⽀援し、要求⽔準及びその後の協議による変更内容に従って、設計図書の照査を行い、施工段階では弊社の舞台技術スタッフも加わり、総合図の確認、施工状況の是正指示、確認を行った。