「音楽の都」 浜松市に市民の音楽文化活動を担う新たな拠点として、 新しいホールの建設が計画された。
弊社は設計プロポーザル応募案作成協力、 基本・実施設計、 現場施工段階におい て様々な検討・提案を行った。
求められた計画は市民が使いやすいこと。 特に、 吹奏楽の大会等の際に複数の団体が同時にリハーサル・練習ができる多目的室を設けること、 楽器・演奏者の円滑な移動、 演奏者と観客がグループで入れ替わる運営にもスムーズに対応できることであった。
これを解決する案として、 搬入口を舞台上手下手両側に配置。多目的室へも直接楽器等を搬入できる、観客出演者が交錯しない回遊性のある計画とした。
1,500席程度で多目的利用ができるホールが求められたが、コストを抑えるという大命題があったため、 音響反射板形式を基本形とした。
天井反射板の一部を開閉式にし吊物バトン・照明バトンを設置。 また、 側面反射板の前方スリット部に一文字幕・引割緞帳 (暗転幕)、後方に大黒幕を設置した幕形式での利用も可能である。