富山県氷見市に、旧市民会館の役割を継承した氷見市芸術文化館が開館した。
本施設はメインホールのほか、小規模な発表会やリハーサル利用等が可能なマルチスペース、会議室や練習スタジオ機能を有する交流室等で構成されている。豪雨浸水 想定高さが3mであることから、主な施設機能は2階に設計された。地上レベルには大きなピロティ空間・青空広場が広がっている。
弊社は要求水準書作成から施工段階のコンサルティングまで、各フェーズで設置者・設計者をサポートする形で携わってきた。設計段階では設計者と共に市民意見聴取のワークショップを実施したほか、10種類を超える利用レイアウトを提案し、多様な使い方の可能性も示した。
メインホールはエアキャスターによる移動式客席ワゴンを採用し、 幕形式・反射板形式・平土間形式・アリーナ形式に変えることができる。また、メインホールに隣接するマルチスペースとロビーは、スライディングウォールを開放することで、ホール エリアを拡張し一体的に利用できる。
本施設が氷見市の新しい「まちの顔」となり、市民が主役となって市のにぎわいを創出する拠点となっていくことが期待される。