舞台に親しんで、観る側だけじゃなくて参加するものとして裾野を広げたい
これからの目標は、オープンしたホールで地域の人たちと一緒にイベントをやることですね。作っておしまいではなく、そこに住んでいる人と継続的に一緒に何かやる。舞台技術の専門職の立場から、そのお手伝いができたら面白いですね。前職ではバックステージツアーや舞台づくりのはじめの一歩講座などをやりました。あまり劇場に足を運ぶ機会のない人たちと一緒につくったり、劇場の良さを生活に活かすような企画もしました。舞台で使う技は様々な形で生活に応用できるんですよ。紐の結び方とか、照明の活かし方とか。
一般の人にしたら、舞台裏の世界は行ってはいけない場所のように思われているかもしれません。でも、自分たちでもできる部分もあるので、専門家が一人か二人いれば、自分たちでいろいろなことができると思います。だから、小学生くらいから舞台に親しんでもらったり、観る側だけじゃなくて参加する側としてもかかわってもらったり、裾野を広げていきたいですね。