チーム紹介

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すべての期待に応えて、より良い劇場空間を追求する。

劇場プロデュース部門 執行役員

小林 徹也

劇場スペシャリストの参加

優れた劇場に必要な条件とはなんでしょうか。多様なエンタテインメントの公演を可能にする舞台の広さや性能は欠かせないでしょう。演出として華やかに魅せる舞台特殊設備も必要です。客席数や客席の構成、サイトラインも、十分に検討しなくてはなりません。楽屋の使い勝手なども重要な要素です。このように劇場の良し悪しを決める要素は多岐に渡ります。これら一つひとつの空間の性能や設備について最適な答えを出すことは、いかに優れた建築家でも容易ではありません。そこで、劇場建築を専門とし、膨大なデータや多くの経験を持つ私たちの出番となるのです。

劇場やホールを建設する際に、施設のコンセプトや使われ方を踏まえた施設計画の実現のために必要な情報を設計者に提供し、助言を行うのが、コンサルティング時のハード担当の役割です。舞台機構や舞台照明などの舞台特殊設備については、設計そのものを担うこともあります。また、技術的なサポートや機能についての情報提供にとどまらず、空間デザインの発想を広げる手助けを求められることもあります。デザインの発想の源となる資料を集め、アイデアを提供し、設計者とともに設計コンセプトの立案から具現化に向けて議論を重ねて、新しい時代を切り拓く劇場施設をつくり上げてきました。私たちが参加した多くの施設が日本建築学会賞やアメリカ劇場技術協会建築賞を受賞するなど、建築としても高く評価されており、私たちの取り組みの成果として挙げられるでしょう。

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実践で磨かれる提案力

シアターワークショップでは、新人の頃からプロポーザルに参加します。企画段階では、劇場建築に関する深い知識や技術的な裏付けと同時に、自由な発想から生まれる新しいアイデアが求められるからです。私自身、入社してすぐに、企画のたたき台となる資料を用意し、著名な建築家に提案を繰り返してきました。もちろんこうしたやり方が可能なのは、すべての社員が、これまでの人生の中で舞台芸術に魅せられた経験を持ち、探求し続けてきたという背景があるからです。私の場合も、何度も劇場に通った経験が大きな助けになっています。また、個々の体験に加え、劇場、ホールに特化してきた弊社のノウハウが、共有財産として大いに活用されています。こうして積み重ねられる実績は、スタッフ各々の研鑽につながるのと同時に、新たな取り組みから得られた知識や経験が弊社のノウハウとなって蓄積されるという好循環を生むのです。

劇場建築のエキスパートとして信頼されているがゆえに、私たちの仕事は広範にわたっており、対応力やそれを可能にする総合力が問われます。施主やパートナーである建築家の期待に応えるため、提案内容を細部まで検討して多くの資料を作り込んでいきますが、専門家からの情報を得るだけでなく、利用者の声を聞くために市民ワークショップにも顔を出します。より良い劇場をつくるためには、決して妥協はありません。

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小林 徹也

劇場プロデュース部門 執行役員 
早稲田大学理工学部、同大学院で建築学を専攻、劇場ゼミを立上げ帝国劇場や東京宝塚劇場等の研究を行い早稲田大学演劇博物館にて帝国劇場の模型を製作。無類のミュージカル好きで、学生時代には早稲田大学ミュージカル研究会の作曲を手掛け、商業演劇系の劇場でアルバイトをしながら、ニューヨークやロンドンの劇場を巡る。劇場建築を追求しようとシアターワークショップ入社。多くのプロジェクトにハード担当として参画し、豊富な観劇経験を活かした提案で、施主や建築家の信頼も厚い。作曲家としての経験を生かし、当社が運営を担う渋谷ヒカリエホールの自主事業ではBGMの作曲を手がけている。
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