Mission of Teams

想いをつなぎ、築くのはまず人の関係から。

コンサルティング部門 ソフト担当チーフ
小池 浩子Hiroko Koike

ワークショップで想いを力に

劇場は感動を体験し、心豊かなくらしを実現するための施設だからこそ、ひとりでも多くの人に足を運んでいただきたい。そのためには、舞台芸術が大好きで、劇場の果たすべき役割を理解し、同時に利用するさまざまな人びとの望みを丁寧に汲み取れる存在が必要です。そして、そんな想いや願いを施設建設や管理運営に反映するためのつなぎ役として、私はソフト面からのサポートをしています。
都市のシンボルとして、多くの期待を担って建てられたはずの施設が、十分に理解・利用されずに負の遺産のように言われていることを憂い、シアターワークショップでは施設の使われ方に焦点を当てたコンサルティングに着手しました。さまざまな経験の中で気づいたことは、使われていない施設や機能のほとんどが、利用者の視点でつくられていないということです。そこで、私たちはプログラム作りの段階で、周辺施設の実情を調査し、地域で文化活動をされている方々から地道にヒアリングを行い、具体的なデマンドと潜在的なニーズを掌握し、それらを併せて設計与件に反映させています。

また、劇場、ホールに何が求められているのかを知るには、将来の利用者やホール運営に携わる人びとの声に耳を傾けるのが一番です。そのために私たちソフト担当が中心になって、住民参加型のワークショップを全国各地で行っています。構想段階から住民の皆さんを巻き込んで、能動的に自分たちの街の劇場、ホールづくりに参加していただいています。

劇場・ホールづくりは永遠に

コンサルタントのさみしいところは、生みの親にはなれても、育ての親にはなれないことです。実際にホールを育てていくのは、そこに住む人であり、そこで働く人たちです。建設時から参加した人びとの多くは、開館以降も、よりよい施設づくりに主体的に携わってくださいます。また、私たちの仕事も建てて終わりでありません。生みの親のひとりとして、引き続き皆さんが劇場を育てていくお手伝いもしています。

設計者や行政の担当者だけでなく、ワークショップやプレイベントに参加した人々は、誰もがチームメイトです。地域に愛される施設とするために、メンバーそれぞれの異なる想いをひとつのカタチに調整していくのが、私たちの重要な役割なのです。

私たちが大切にしていることは、視覚的でわかりやすく、意図の伝わる資料を作り込み、ていねいに説明を重ねることです。物事を分かりやすく整理し、きちんと納得を得ることがコンサルタントの責務ですから。ワークショップでは毎回アンケートをお願いしていますが、よそから訪れた私たちが地域住民の方々との信頼関係を深めるツールとして、親しみとユーモアをもって回答することにより、プロジェクトへの興味や参加意欲を高めています。

施設を積極的に利活用するためには、施設や運営にまつわる法律にも明るくなくてはなりません。また、国内外の類似施設の状況や新しい動きについても常にアンテナを立てて、新しい活用を生み出していきます。人びとの関係づくりから、煩雑な手続きまで、トータルに劇場・ホールの建築や運営をサポートできるのが、他にはない私たちの強みです。

コンサルティング部門 ソフト担当チーフ
小池 浩子Hiroko Koike

早稲田大学第二文学部表現芸術系専修に在学中に、映画館でのアルバイトを経験。代表である伊東とともに早稲田大学で劇場人養成コースを立ち上げたことから、持ち前のコミュニケーションスキルを買われて入社。ワークショップなどを通じた地域劇場の立ち上げのみならず、民間プロジェクトでも活躍。稼働率や収益性はもちろん、数値には出ない満足度も重視し、運営側と利用者、双方の信頼を得ている。